マナーOJTインストラクターの國吉浩太朗です。
今回は、~就活マナー4:応募時の志望動機と自己PRについて~ として求人に応募するときに必要な、自己PRを考える注意点についてお伝えします。
就職活動でよく聞かれるのが志望動機と自己PRです。
志望動機と自己PRは、「自分の伝えたいことが伝わる文章にすること」、「応募先に合わせて作成すること」の2点が重要です。
採用担当者は、学歴や職歴だけでなく、志望動機や自己PRからも自社に合うかどうか、求めているスキルをもっているかどうかを確認しています。
あなたの書き方によって、選考結果が変わるかもしれません。
自分の伝えたいことが伝わる文章にする
自己分析をする
まずは、自己分析をしましょう。この時点では、箇条書きで大丈夫です。
頭で考えるだけではなく、実際に文字にして視覚できるようにする方が、後々便利です。
最低でも、下記はしっかり認識するようにしましょう。
- 長所、短所
- 得意なこと、不得意なこと
- 好きなこと、嫌いなこと
- できること、できないこと
- やりたいこと、やりたくないこと
自己分析の方法がわからない場合は、アルバイトでの経験業務や部活動、サークル、ボランティアなどで行った活動を書き出してみましょう。転職活動の場合は、過去の経験業務を思い出しながら書いてみましょう。
そして、なぜその活動をすることになったのか、経験してどう思ったのか、結果はどうだったのか、なども一緒に書いておきましょう。
そうすることで、自分の得意なことや短所などにいろいろ気づくきっかけ作りができます。
不十分だと思ったら、転職サイトの自己分析ツールを使ったり、友人に聞いたりしてみましょう。意外ですが、占いなどでよくある性格診断も役に立つかもしれません。
もしかすると、自分では気づけなかった長所を教えてくれるかもしれませんよ。
職務経歴の棚卸しをする
転職者は働いていた経験もアピールポイントです。
在籍期間の整理のためにも、書類を作成する前に勤めていた企業名や部署、期間、具体的な業務内容などを整理して、持っているスキルや経験の棚卸をしましょう。
例えば営業といっても、電話営業が中心の方と、外回りが中心の方では、具体的に身についたスキルや経験は違うはずです。
自分がどのような仕事をしていて、どのような結果が出て、どのような考えから転職したのかを順を追って考えることで、自分のことを整理することができます。
分析、棚卸したものを整理して文章にする
今まで書き出した内容を整理して、文章にしましょう。
面接時の回答としても使えるように、一問一答形式で書くと綺麗にまとまります。
文章にする際、自分をよく見せようとたくさんの内容を盛り込んでしまうと、何をアピールしたいのかわからない文章になってしまいますので避けましょう。
なお、文章を丁寧語で書いておくと、応募時に使えるので便利です。
応募先に合わせて作成する
応募先に合わせてアピールする内容を選ぶ
アピールできるポイントが整理出来たら、企業が求めるスキルや経験、人物像と自分の強みが重なっていることを伝えられるように、志望動機や自己PRを作成しましょう。
求職サイトに掲載されている求人の場合は、「求める人物像」や「**の方優遇」などの内容から、どのような人を求めているのかが分かると思います。志望動機や自己PRを作成するときには、応募先が求めている人やスキル、経験に近い部分を選んで書くと良いです。
なお、どんな企業でも使えそうな内容で作成する、ということはあまりお勧めできません。
どんな企業でも使えるような内容だと、採用の担当者にどの企業でもいいんだなと判断されてしまいます。それを防ぐためには、
・なぜ他社ではなくその企業に応募するのか
・応募先または応募職のどこに魅力を感じたか
・応募先が求める人物像等に近いと思われる部分
・応募先が求めているスキルを持っていること
など応募先に合わせた内容を記載するようにしましょう。
任意項目でも空欄のままにしない
志望動機・自己PRが任意項目だと、面倒に感じたり、何を書けばいいのか分からなかったりして空欄のまま送ってしまいがちです。採用担当や採用基準によって空欄の扱い方は様々ですが、実は空欄というだけで、不採用になってしまうこともあります。
「任意」なのに?と思うかもしれませんが、職種によっては数百人の応募があり、その中で1~2名を選ぶということも少なからずあります。そのような状況では、選考基準の1つとして「任意」項目が使われていることがあるのです。
逆に言えば、ちゃんと書けば採用選考に残る可能性があるわけですから、しっかり書いておく方がいいでしょう。
まとめ
志望動機と自己PRは、あなたに会ってみたいと思わせるためのものです。何が強みなのか、何を経験してきたのか、なぜその企業を志望したのかなど、アピールする内容がはっきりといえるようにしておきましょう。
また、志望動機や自己PRがわかりやすく整理してあったとしても、企業が求めるものとアピールする内容との関係が見えない場合は、先の選考に進むことは難しい場合が多いです。自分のいいたいことだけでなく、相手が求めているスキルや経験を持っていることが伝わるように書きましょう。
自分のことをわかりやすく整理して伝える、これも就活のマナーですよ。