今回は、~コミュニケーションの鍵~ 1本目 コミュニケーション についてです。
三毛課長、今お時間大丈夫ですか?
うん。大丈夫だよ。
うんうん。ちゃんと確認できるようになってきた
あの、採用の話の時に出てた「コミュニケーション能力」についてなんですけど・・・
茶縞部長が、「営業職だから、コミュニケーション能力は必須」って言ってたこと?
そうです。
職業的には必要な能力だと思うけど、どこか気になる?
はい。何ていうか、「コミュニケーション」って、営業職じゃなくても必要ですよね?
なるほど、そうだね。真白くんを採用する時の募集要項にも「コミュニケーション能力のある人」って書いていたからね。
………?
そこは、忘れてたのね。
すみません。。。それで、営業職に必要な「コミュニケーション能力」と他の職種に必要な「コミュニケーション能力」には、何か違いがあるんですか?
う~ん。同じだけど、ちょっと違うというか……
……?
あら、三毛さん。どうしたの?眉間にしわ寄せちゃって。
招社長!お疲れ様です。
お疲れ様です。
お疲れ様。
ところで真白くん、今回は何を言って三毛さんを困らせたの?
え?今回は・・・?
申し訳ありません、招社長。今回は、私が説明の仕方を悩んでいただけなので真白くんに問題はありません。
そう?でも、三毛さんが新人研修で困るって、あまり見ないけど・・・真白くん、三毛さんに何を聞いたの?
はい。。。営業職には「コミュニケーション能力」が必須と聞いたんですけど、他の職種でも「コミュニケーション能力」は必要じゃないかと思いまして・・・
そうだね。それで?
そうすると、営業職に必要な「コミュニケーション能力」と他の職種に必要な「コミュニケーション能力」には、何か違いがあるのかなと・・・
なるほどね。確かに、説明しようと思うと少し表現に困るかもしれないわね。
はい。申し訳ありません・・・
このくらい気にしなくて大丈夫よ。じゃぁ、今回は私が説明するわね。
よろしくお願いします!
よろしくお願いします。
まずは、「コミュニケーションの定義」からね。
コミュニケーションとは
コミュニケーションの定義
まず、コミュニケーションの意味から見ていきましょう。
コミュニケーション【communication】 の解説
- 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。
言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。
「コミュニケーションをもつ」「コミュニケーションの欠如」出典:デジタル大辞泉(小学館) 一部抜粋
辞書によると、コミュニケーションとは、『互いに』
- 意思=何を(どのように)しようと思っているのか
- 感情=何を(どのように)感じたのか
- 思考=何を(どのように)考えているのか
を『伝達』することであり、その伝達には「媒介」が必要であるということです。
これらを行う能力のことを「コミュニケーション能力」といいます。
コミュニケーションの種類
コミュニケーションは、大きく2つに分かれます。
- 会話によるコミュニケーション
- 文字(文章)によるコミュニケーション
そして、それぞれに必要なモノ=媒介が異なります。
コミュニケーションに必要なモノ
コミュニケーションに必要なモノというと、何か特別なモノを使っているかのように思いますが、そうではありません。普段、コミュニケーションを取る時に使っているモノを思い出してみてください。
ほとんどのコミュニケーションは、下記のいずれかを使用しているのではないでしょうか。
会話によるコミュニケーション
- 言語(声に出して行う会話)
- 手話(手振りによる会話)
- 身振り(アクション)
文字によるコミュニケーション
- 文字(文書、メールやチャット等による会話も含む)
- イラスト(絵画、絵文字、スタンプ等も含む)
つまり、普段何気なく使っている言語や文字が、コミュニケーションには必要不可欠なのです。
コミュニケーションの重要性
仕事のほとんどがコミュニケーションで成り立っている
社会人になると特に「コミュニケーション能力」が必要だと言われます。それは、仕事のほとんどが、コミュニケーションで成り立っているからです。
会話によるコミュニケーション
- 打ち合わせ、電話対応
- 報告、連絡、相談
文字によるコミュニケーション
- メール、チャット
- 報告、連絡、相談
ビジネスシーンにおけるコミュニケーション
「人と仲良くなるのが得意なので、コミュニケーションは得意」とよく耳にしますが、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションは、「人と仲良くなるためのもの」ではなく、「仕事を円滑に進めるためのもの」です。
「仲がいい方が、仕事も円滑に進むに決まっている」、と思う方もいらっしゃるでしょうが、上司や同僚、取引先などの仕事上の関係者全員と、必ず仲良くなれるとは限りませんよね?
上司の打ち合わせに同席し、名刺交換しただけで自分はあまり話しをしなかった、という場合も多々ありえます。
皆さんは、このような場合、「仲良くなれなかった」から「コミュニケーションが下手」だと思いますか?
思いませんよね?
それはなぜか、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションは「人と仲良くなる」ことに重点を置いているのではなく、「仕事を円滑に進める(今回の場合だと打ち合わせを円滑に進める)ためのものだからです。
求められるレベルは職種により異なる
どのような職種であっても「コミュニケーション」は必要です。ですが、求められる内容やレベルが職種や仕事内容によって少し異なります。
たとえば、社内外問わず人とコミュニケーションを取る機会が多かったり、コミュニケーションが会社の損益に関わるような場合は、高いコミュニケーション能力が求められるでしょう。
一方、あまり社外の人とコミュニケーションを取る機会がなく、上司や同僚への報連相など社内でのコミュニケーションがほとんどの場合は、ある一定程度のコミュニケーション能力があればよいとされることもあります。
このように、職種や仕事内容により必要なコミュニケーションに違いが出てくるのです。
まとめ
コミュニケーションは、自分が何をしたいか、自分がどう感じたのか、自分がどう思っているのかを伝えるための手段です。
ですが、一方的に会話や文字で伝えてもそれは伝達でしかなく、コミュニケーションとはいえません。「互いに伝達し合う」という点を意識するようにしましょう。
また、コミュニケーションは仕事を円滑に進めるために非常に重要です。この点については、すべての職種に当てはまります。
仕事のほとんどがコミュニケーションで成り立っていることを認識し、コミュニケーションをしっかりとるようにしましょう。