働く人SNSのマナー

ビジネスコミュニケーション

SNS利用時のマナー

仕事やプライベートでSNSを使用する方は多いのではないでしょうか。
仕事では会社の広告宣伝のために利用することがほとんどだと思いますので、会社のルールに従って情報公開を行っていると思います。

ですが、プライベートではどうでしょうか?会社のルールに縛られることなく、ある程度自由に利用できるため、”ついうっかり”公開してはいけない情報を公開していたり、仕事で得た情報を勝手に利用したりしていないでしょうか?

自分では会社や個人を特定できる情報を出しているつもりがなくても、投稿をさかのぼって組み合わせれば、会社や個人が特定できてしまうこともあるのです

「わざと公開したわけではないから問題ない」、「バレないから大丈夫」と思ってSNSを使い続けていると、公開した情報によっては、情報漏洩=機密保持違反として、懲戒や損害賠償請求を受けるかもしれません。

今回はそのようなことにならないための、SNS利用時のマナーについてお伝えしていきたいと思います。ポイントは下記3点です。

  • 勤め先の端末取り扱いルールに従う
  • 勤め先で知った情報を公開しない
  • 職場内での写真撮影は映り込みに注意

勤め先の端末取り扱いルールに従う

大前提として、業務フロアに私物を持ち込むときは社内ルールを守りましょう。

会社によっては、業務フロアへの私物端末の持ち込みが制限されていることもあります。
私物端末の持ち込みが認められている場合でも、PCからの充電を禁止していたり、撮影を禁止していたり、様々ルールが定められていると思います。

勤め先のルールは必ず確認し、ルール違反をしないようにしましょう

勤め先で知った情報を公開しない

勤め先で知った情報は、勤め先の許可がない限り、自分のSNSに投稿してはいけません。

どのような雇用形態でも雇用された以上、機密保持義務はあります。「アルバイトだから義務はない」とか、「契約社員だから軽くなる」なんてことはないのです。

もし勤め先で知った情報をプライベートのアカウントで投稿し、炎上してしまうと、勤め先の印象が悪くなったり、売り上げや株価に大きなダメージを与える可能性があります。
そうなってしまうと、情報漏洩についての責任だけでははなく、売り上げ減少についての責任を追及されたり、損害賠償を請求されることもあり得るのです。

またSNSに限らず、インターネット上にアップロードするのも注意が必要です
アップロードしたものや情報の公開設定を確認しなかったり、誤って公開設定にしてしまうと、誰もがアップロードされたものや情報を見れる状態になってしまいます。

プライベートアカウントで勤め先で知った情報を投稿した事例

スポーツ用品店のスタッフが同社契約選手の来店情報と同行者に対する中傷的な内容を投稿した

サーバーアップロードで情報公開をしてしまった事例

転職活動中のプログラマが推定年収の査定のため、プログラマ向けのプラットフォームに業務として自分の作成したプログラムをアップロードしたところ、公開状態になっており、ソースコードが漏えいした。

勤め先がWebサイトやSNSで公開している情報以外はすべて機密情報です。
勤め先がまだ公開していない情報を勝手に自分のSNSで公開した場合、もしその情報がいずれ公開される予定であったとしても、勤め先が公開していない以上、機密情報であり、勝手に公開すると情報漏洩になりますので、大きな問題になります。

雇用契約が終了しても、機密保持義務は続きますので、勤め先の機密情報は漏えいしないよう、十分気をつけましょう。

職場内での写真撮影は映り込みに注意

職場でのお祝い事や記念、忘年会・新年会などで写真撮影をすることもあるかと思います。
求人広告やコーポレートサイトのために職場内の写真を撮影することも多くあるでしょう。
そのような時には、写真に機密情報が映りこまないよう配慮する必要があります。

SNSに投稿した職場内写真に機密情報が映っていた場合は、情報漏洩をしたことになってしまいます。
見せたいものだけに集中するのではなく、映り込む範囲もしっかり確認するようにしましょう。

映り込みによって情報漏洩をしてしまった事例

市役所職員が机の上のお菓子や飲料の写真を投稿したところ、背景に会社名と資産取得価格が書かれた資料が読める状態で映り込んでいた

なお、職場で撮影した写真をSNSで投稿する際にも注意が必要です。
SNSに写真を投稿すると、見ず知らずの人に見られることがあります。

自分は問題ないと思っていても、一緒に撮影した人や、たまたま映り込んだ人は、見ず知らずの人に見られたくないと思うかもしれません

職場の写真から職場の場所が分かると、だいたいの通勤可能範囲が推測できます。最寄り駅も絞られるでしょう。つまり、SNSに投稿した写真が元でストーカーや詐欺被害に会う可能性もあるのです。

情報や人の映り込みに気を付け、職場の人が何らかの被害にあったりしないよう、写真の取り扱いに気をつけましょう。

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