面接を受けるときは緊張しますよね。色々気を付けていても、ついうっかり間違った言い回しをしてしまうことがあると思います。
今回は、実際によくある敬語や言い回しの間違いと正しい言い回しをシチュエーション別にご説明していきます。
受付編
電話(内線)の場合
プルルル……ガチャ
はい。受付です。
本日、**時に面接のお時間を頂いております、〇〇〇〇(氏名)と申します。恐れ入りますが採用担当者様をお願いできますでしょうか。
社内に直接入る場合
コンコンコン
はい。どうぞ。
失礼いたします。本日、**時に面接のお時間を頂いております、〇〇〇〇(氏名)と申します。恐れ入りますが採用担当者様をお願いできますでしょうか。
ポイント1:クッション言葉
緊張すると、「すみません」と声掛けしてしまいそうになりますが、「すみません」は敬語ではありません。
また、アポイントの時間にお伺いしているわけですから、謝罪の言葉(申し訳ございません)は使わなくてもOKです。
このような場合は、「恐れ入りますが」等相手に配慮する言葉を使用しましょう。
ポイント2:ノック
ノックは3回が基本です。2回はトイレと言われていますので、必ず3回するようにしましょう。
ポイント3:扉が開いている場合や自動ドア等の場合
当たり前ですが、ノックは不要です。
扉が開いている場合は、「失礼いたします」と言ってから社内に入りましょう。
自動ドアの場合は、ドアが開いてから「失礼します」と言い、社内に入りましょう。
お辞儀は、「失礼します」と言ったあとにしましょう。
ポイント4:バッグの持ち方とコートを脱ぐ場所
バッグは両手で持ち手の部分を持ちます。肩にかけたまま入室しないようにしましょう。
寒い時期はコートを着ていると思いますが、コートは会社の入り口から見えないところで先に脱いで、手で持っておくようにしましょう。
案内編
採用担当者または案内の方が迎えに来たとき
お待たせしました。〇〇さんですね。ご案内いたしますので、こちらへどうぞ。
はい。よろしくお願いいたします。
ポイント1:名前の名乗り方
集団面接で複数人受付にいる場合は、〇〇さんですか?と氏名を確認される場合があります。
その場合は、「はい。〇〇〇〇(氏名)と申します。」と名乗りましょう。
集団面接の場合、同じ姓の方がいることもありますので、名乗る時はフルネームにしましょう。
学生さんの場合は、「はい。□□大学の〇〇〇〇(氏名)です。」等、学校名を入れるのも良いでしょう。
ポイント2:案内についていくとき
「こちらへどうぞ」と言われたときは、黙って歩き出さず、せめて「はい。」と返事をするようにしましょう。
面接場所に案内されたとき
こちらへどうぞ。担当者がすぐに参りますので、少々お待ちください。
かしこまりました。ありがとうございます。
ポイント1:了解はNG
「了解」は、ビジネスではNGです。
「かしこまりました」または「承知しました」を使いましょう。
ポイント2:お礼を伝える
ご案内してくださった方に、一言お礼を伝えると良い印象を与えることができます。
ポイント3:着席するタイミング
ご案内してくださった方が、椅子を勧めてくださった場合、座ってもOKです。
ただし、面接担当者の方が入ってきたときは、立ち上がりましょう。
着席するのは、面接担当者の方に着席を促されたときです。
ポイント4:バッグの置き場所
バッグは自分の足元(床)に置きます。
椅子は人が座る場所ですから、椅子の上に置くのはマナー違反です。
そのため、バッグは自立するものを選びましょう。
ただし、ご案内の方に空いている椅子にバッグを置いてもいいと言われたときは、椅子に置いても構いません。
ポイント5:コートの置き場所
コートは裏返してたたみ、バッグの上に乗せるように置きます。
椅子の背もたれに掛けないよう気をつけましょう。
履歴書を手渡すとき
先に履歴書を頂けますか?
はい。こちらが履歴書です。よろしくお願いいたします。
ポイント1:~になります。は使わない
~になります。は正しい敬語ではありませんので、使わないようにしましょう。
ポイント2:履歴書の渡し方
履歴書は、クリアファイルに入れて持ち運びます。
履歴書を渡すときは、クリアファイルから出し、クリアファイルの上に乗せて、両手で渡します。
なお履歴書は、立ち上がり、渡す相手の方向けて渡すようにしましょう。
ポイント3:~の方 は使わない
1点しかないものに対し、~の方は使わないようにしましょう。
手渡すものが複数ある場合でも、「こちらが履歴書、こちらが職務経歴書でございます。」で十分です。
~方は、「こちらの方へお進みください。」など方角を指し示す時のみに使用するようにしましょう。
細かい事ですが、評価が同じくらいの場合は、ビジネスマナーが採用・不採用を分けることもありますので、マナーもしっかり身に着けておきましょう。
次回は、面接編です。