マナーOJTインストラクターの國吉浩太朗です。
今回は、~就活のマナー6: 印象の良い履歴書の書き方 その2 ~として前回に引き続き印象の良い履歴書の書き方ついてお伝えします。
履歴書の日付や写真も書類選考時のチェックポイントの1つです。
求職サイトを利用した場合、Web履歴書(求職サイトに登録した情報)のみで選考を進める会社もあると思いますが、Web履歴書での選考後、書面の履歴書を求められることも多くあります。
そのため、「応募日と書面の履歴書の提出日が異なる」ということが起こります。
◆このような場合、どの日付で書けばよいのでしょうか?
◆また、応募日から情報が変わった場合、どのようにすればいいでしょうか?
今回は、「日付」と「情報が変更になった時の対処方法」、「写真」についてご説明していきたいと思います。
前回もお伝えしましたが、あなたの履歴書の書き方が、あなたの合否を決めているといっても過言ではないのですよ。
日付欄は提出日を書く
履歴書にある日付欄は、提出日を書きます。
Web履歴書と登録内容が全く同じであれば、Web応募した日でも構いませんが、最新の情報を提出するのがベストです。
履歴書の日付は提出日と覚えておきましょう。
- 郵送する場合 郵送日
- 書類を持参する場合 持参する日
また、採用担当者の手元に届く日(先の日付)にするという方法もありますが、何らかの事情で、日付がずれてしまうこともありますので、郵送日で問題ありません。
応募日から情報が変わった場合の対処方法
履歴書の項目には、下記のように提出日によって変わってしまう項目があります。
もし、応募時と提出時で情報が異なる場合は、最新の情報に更新した履歴書を提出します。
古い情報のままだと、書類の確認不足と判断されてしまいますので、提出時は、常に最新の情報になっているか必ず確認しましょう。
年齢
生年月日は変わりませんが、提出する日付が誕生日を過ぎた場合は、当然年齢は変わります。
求職サイトでのWeb履歴書は、自動で更新されますが自身で作成した履歴書は自動で更新されません。
誕生日が近い方は注意しておきましょう。
見込み、予定の記載
〇月卒業見込みや〇月退職予定など、先のことを記載している場合、その月を過ぎると〇月卒業や〇月退職に変更する必要があります。
見込み月や予定月を過ぎているのに、見込みや予定のままの書類を送ってしまうと、書類の確認不足と思われてしまいますので注意しましょう。
資格欄の記載について
資格取得に向けて勉強をしている場合、「〇〇の取得に向けて勉強中」等のアピールを記載することもできます。
また、資格の取得が確実な場合、「〇〇月取得見込み」と記載しても問題ありませんが、取得できなかった場合詐称を疑われる可能性もありますので、記載には充分注意しましょう。
写真
写真を張り付ける必要がある場合は、一般的に3か月以内のものを使用するとされています。ですが、写真の張り付けを求める1番の理由は本人確認のためですので髪形を変えるなど、外見に大きな変化があった場合には3か月以内だとしても取り直す方が良いでしょう。
あまり外見に差がなく、折れや曲がり、変色等がない場合は使用しても問題ありませんが、最新の情報を提出するのが基本です。4か月以上前の写真を使用するのは控えましょう。
特に、求職サイトのWeb履歴書に顔写真をアップロードしている場合、変更をすることを忘れてしまいがちになりますので、注意しましょう。
また、貼り付ける前に写真の裏に氏名を記載しておきましょう。
氏名を記載しておくと、書類選考中に履歴書から写真が剥がれてしまっても、誰の写真なのかがわかるようになります。
名前を書いていなかったとしても、どの書類から剥がれたのかわかる場合も多いですが、書類が重なったり引っかかったりして複数が同時に剥がれてしまうこともありえます。
他の誰かと間違われないように、写真にはしっかりと氏名を書いておきましょう。
写真の再利用について
不採用になり返送されてきた履歴書から、写真だけでも再利用したい、と考える方もいるかもしれませんが、あまりお勧めはしません。
きれいに剥がしたと思っていても、曲がったあとや汚れ、傷が残っている場合が多いため、多くの履歴書を見ている採用担当者には使いまわしていることがすぐバレてしまいます。履歴書は採用されてからはもちろん、退職後も一定期間保管する必要がありますし、一度張り付けた写真はどうしても汚れたり、はがれやすくなってしまうため、新しい写真を張り付けるようにしましょう。
その他のマナー
保管・持ち運ぶときの時の注意
提出前に余計な折り目や汚れがついてしまうと、印象が良くありません。
保管する時や持ち運ぶときに汚さないように、クリアファイルに入れておくようにしましょう。
郵送時の注意
履歴書はA4サイズと(開くとA3サイズ)またはB5サイズ(開くとB4サイズ)が一般的です。
サイズはどちらでも構いませんが、郵送中に折れ曲がったりしないようにクリアファイルに入れて送るようにしましょう。
もし、折って送る場合は、三つ折りにしましょう。
なお、折り直しは厳禁です。折る際はバランスを整え、丁寧に折りましょう。
封筒には、「履歴書在中」と記載しておきましょう。
採用担当者の氏名や部署を記載しているから、伝わると思うかもしれませんが、会社には多くの書類が届きます。当然、採用担当者にも様々な書類が届くのです。
もし書き忘れると、履歴書と気づいてもらえず、採用担当者の手元に届くのが遅くなったり、後回しにされてしまったりすることもありえます。
重要書類としてすぐに採用担当者に渡って確認してもらえるように、きちんと記載するようにしましょう。
まとめ
就職活動を効率的に行うために、前もって作成できる書類は作成する、記入できる部分は記入しておく、など事前に準備をすることは良いことです。
ですが、書いた時点では正しい情報であったとしても、提出するときには古くなっている可能性もあります。
しっかり見直して、ミスのない書類を提出するようにしましょう。
いい印象を与えることも就活のマナーですよ。