今回は、「防災用品」を備蓄するときのポイントをお伝えします。
以前のコラムでも取り上げましたが、防災用品として備えておくべきものは結構あります。
弊社がある大阪府でも、「事業所における「一斉帰宅の抑制」対策ガイドライン」が策定されており、事業者には目安として1人あたり3日分の備蓄が求められています。
下記弊社インスタグラムの記事をご覧ください。(画像は複数枚あります。)
防災用品を備蓄するときのポイント
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この写真に写っている防災用品は、株式会社ニアーが実際に常備している防災セットです。
防災用品の備蓄をする際の問題点のひとつに、保管場所があります。
人数が多い会社で、必要な量を備蓄する場合、かなりの保管スペースが必要になります。また、どこか1か所にまとめて備蓄している場合、備蓄場所が無事ならいいのですが、運悪く被害に合ってしまった場合、備蓄品すべてを失うことにもなってしまいます。
この防災キットの利点は、「A4サイズのため本棚に入れて置くことができる」という点です。
A4サイズのファイルを置くことができれば備蓄できるため、従業員の机や引き出しに入れておくこともできますし、最低限必要な物が1つにまとまっているため、分散して設置することが簡単になります。
また、安全な場所まで避難する必要がある際には、「簡単に持ち出す」こともできますし、共用スペースや会議室等に設置しておくと、ご来社くださったお客様が被災された場合に、避難先や自宅、自社に帰る際の補助にもなります。
つまり、防災用品の備蓄は、「必要な量」を「分散して置く」が基本であり、「持ち出すこと」も考慮して備蓄する必要があるのです。
ただ、このA4サイズ防災キットにも難点があります。
大体のキットが1日分しか入っていないということです。
もちろん、3日分の水と食料が入っているものもあるのですが、水が少なかったりすることが多いです。
その場合は、追加で必要なものを購入し備蓄しておくと良いでしょう。
備蓄の考え方
会社の規模や状況によって、なかなか3日分の備蓄ができないということもあると思います。
ですが会社には、労働者の安全に配慮する義務(労働契約法第5条)があります。
そのため、「できるところ」から始め、スパイラルアップしていくのが良い方法だと思います。
弊社が備蓄している防災キットも、従業員数×3日分には少し届かないため、下記追加対策を行ったり、今後の予定や検討事項としています。
- 水:ウォーターサーバーのタンクを常備水代わりにしローリングストック
- 食事:水を使用しない「リゾット」等を追加購入予定
- トイレ:商品選定含め追加購入検討中
また、従業員自身も防災意識を持ち、会社だけでなく自宅でも対策をするよう推奨しています。
まとめ
防災用品を備蓄するときのポイントは3つあります。
- 分散して置くこと
- 持ち出しを考慮すること
- 出来るところからはじめること
上記に加え、従業員への意識づけも非常に重要です。
いつ起こるか分からない災害に少しずつでも備え、人も会社も存続できるようにしましょう。
これも、総務の重要な役割のひとつです。