ビジネスメール実践編:謝罪メールの書き方3(商品を間違えて注文してしまった)

ビジネスメール

ビジネスメール実践編は、実際に起こりうるミスを例に、具体的なメールの書き方をご説明していきます。

今回は、「謝罪メールの書き方3」として、商品を間違えて注文してしまったので、注文した商品の変更を依頼する謝罪メールについて順番に見ていきましょう。

下記のメールが届きました。

件名:ご注文を承りました。(株式会社あいうえお)

株式会社**
**部
■■ 様

お世話になっております。
株式会社あいうえおの●●でございます。

この度は、ご注文いただきありがとうございました。
下記ご注文を承りましたので、ご注文内容をお送りいたします。

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商品B 単価1,500円 個数20個 計30,000円(税込)

納期 〇月〇日

お支払い 末締め翌月末払
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以上となります。
引き続きよろしくお願いいたします。

このメールへの返信内容を作成していきます。

謝罪メールを書く時のポイント

謝罪メールを書く時のポイントは5つあります。

  1. 必ず謝罪の言葉を入れる
  2. ミスの内容を明記し、ミスの原因を伝える
  3. 分かりやすく、伝わりやすい文章を意識する
  4. クッション言葉も使用する
  5. 誤字や誤った表現をしないこと
  6. 正しい注文内容と注文内容の変更をお願いする
今回は、注文内容の変更依頼であるため、謝罪に加え本来注文しようとしていた「正しい注文内容」を伝える必要があります。
なお、間違った内容と正しい内容を併記する方法もありますが、注文商品だけでなく、単価も変更になる場合や、変更が複数になる場合は、正しい内容のみ書く方が伝わりやすい場合もあります。

必ず謝罪の言葉を入れる

自分のミスが原因ですので、必ず「誠に申し訳ございませんでした」や「大変失礼いたしました」等の謝罪の言葉を文章に含めるようにしましょう。

ミスの内容を明記し、ミスの原因を伝える

何が(どこが)ミスなのか、何を間違えたのかをはっきりさせる必要がありますので、ミスの内容が分かるように文章を作成しましょう。
また、何故ミスをしたのか「ミスの原因」も合わせて伝える必要があります。
ただし、ミスの原因が体調不良や忙しかった等の自己管理不足の場合、ミスの本当の原因を相手に伝えるのはビジネス上正しくありません。
このような場合は、「不注意(ケアレスミス)で」と伝えることになると思いますので、ミスの説明には注意しましょう。

多忙が理由でミスをした場合は、仕事を割り振っている上司や会社のせいと思う方もいるかもしれませんが、割り振られた従業員側が仕事を円滑に遂行できなかった、つまり業務管理不足ということになりますので従業員の責任とされます。
自身の業務管理不足という扱いを受けないためには、期限管理をしっかり行い、日々上司や同僚と進捗状況の共有や期限の調整をしっかりしておくことが重要です。

分かりやすく、伝わりやすい文章を意識する

謝罪メールの文章が複雑になると、謝罪の意図が伝わりにくくなります。そのため謝罪メールを作成する時には、「分かりやすさ」、「伝わりやさ」も意識するようにしましょう。

クッション言葉を使用する

クッション言葉とは、文章を和らげるために使用される言葉です。
謝罪メールの文章は硬くなりがちですので、相手を気遣う意味と申し訳ないという気持ちも込めて、「大変恐縮ですが」や「誠に申し訳ございませんが」等の言葉を使用するようにしましょう。

誤字や誤った表現を使用しない

謝罪メールに誤字や誤った表現があると、余計に相手を不快にさせてしまいますし、謝罪することが増えてしまいます。そのため、通常書くメールよりもしっかり見直し、誤字や誤った表現のないメール文を作成しましょう

正しい注文内容と注文内容の変更をお願いする

注文内容を間違えて伝えてしまったときは、正しい注文内容を伝えたうえで、注文内容の変更をお願いする必要があります。
なお、「間違えたので変えて欲しい」ということを伝える際には必ず、「注文内容の変更をお願いできませんでしょうか。」など、お願い(依頼)する文章にしましょう。
また、間違えて注文してしまったのは自分の責任ですので、謝罪を含めるようにしましょう。

注文内容の変更は時間が経つほど、難しくなりますので、注文内容を間違えた際は、すぐに連絡を入れましょう。
メールを送るだけだと気付くのに遅れ、納品手続きに移ってしまう可能性もありますので、メールだけなく必ず電話でも連絡するようにしましょう。
出荷手続き後は商品の変更に応じてもらえない可能性もありますので、注文を間違えないための確認手順を確立しておくことも重要です。

メール文を作成する

基本的な書き方の流れ

基本的なやり方は、メールの書き方:Step1 メールを作る「3つ」の手順と同じです。

  1. 箇条書きで言いたいこと(要点)をメモする
  2. メモを見ながら、言いたいことを普段の言葉で書く
  3. 普段の言葉で書いた文章を敬語になおす

ビジネスメールに慣れてきたら、1の箇条書きから、3のビジネス(敬語)文にしてみましょう。

要点をまとめる

今回伝えなければならない要点をまとめると下のようになります。

  • 注文する商品を間違えたので、商品を変更してほしいこと
  • 注文間違いについての謝罪とミスの原因
  • 正しい注文内容
  • 次からは気を付けること(謝罪)
  • 納期に変更があれば連絡がほしいこと

メール文を作成する

メールに書く内容を含めながら文章を作成します。(PC向けに改行しています。)

お世話になっております。
株式会社**の■■でございます。

この度は、先ほど注文した商品の変更をお願いしたくメールを差し上げました。
先ほどのお電話の際、本来は「商品A」を注文する予定だったところ
誤って「商品B」を注文してしまいました。
私の不注意が原因でお手数をおかけし、誠に申し訳ございませんが
注文商品の変更をお願いできませんでしょうか。
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誤:商品B 単価1,500円 個数20個 計30,000円(税込)
正:商品A 単価2,000円 個数20個 計40,000円(税込)
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今後このようなことがないよう細心の注意を払って参りますので、
何卒ご容赦くださいますよう、伏してお願い申しあげます。

注文内容の変更により、納期などに変更がございましたら
お手数ですがご連絡くださいませ。
引き続きよろしくお願い申しあげます。

正しい注文商品のみ書く時の例

私のミスが原因でお手数をおかけし、大変恐縮ではございますが
注文商品を下記に変更していただけませんでしょうか。
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商品A 単価2,000円 個数20個 計40,000円(税込)
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注文変更の依頼メールを送る前に、ミスをしたことを上司に報告することが重要です。
また、注文変更に応じてもらえたかどうかについても、必ず上司に報告をしましょう。
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